管理会計のABC(活動基準原価計算)について
管理会計のABC(活動基準原価計算)についての質問。管理会計のABC(活動基準原価計算)についての質問。 私の持っている参考書に
「ABCにより資源に関するコストを活動に割り当てて、さらに活動に割り当てられたコストを原価計算対象に割り当てるという
コスト割り当て視点と、活動のインプット(コストドライバー)と活動のアウトプット(活動の成果)に関するプロセス視点の情報が得られる」
とありました。
前者のコスト割り当て視点というのはわかるのですが、後者の「活動のインプット(コストドライバー)と活動のアウトプット(活動の成果)に関するプロセス視点の情報」というのはどのようにして得られるのかが理解できません。
どなたか参考書の難しい言葉を解りやすく言い換えると
「ABCをやれば①正確なコスト計算が可能になるよ。②活動とアウトプットがどう対応しているのか(消費しているのか)が明確になるよ」といっているのです。
例えば、運搬作業員一人が一日100回運搬作業をします。
作業員の日給が1万円だとします。
①A製品に10回、B製品20回、C製品70回とすると、
ABCでコスト配分を行えば
②A製品1000円、B製品2000円、C製品7000円と原価配分ができます。
この②の情報(正確な原価計算)に着目したのがコスト割当の視点です。
経営者⇒C製品7000円もかかってるんだ??もっと安くできね??という使われ方です。
①の情報(各製品がどれだけコストドライバを消費しているかの情報)に着目したのが、プロセス視点の情報です。
経営者⇒C製品は70回も運搬してるんだ!?もう少し減らせね??という使われ方です。
受験上②は単なる計算過程に過ぎないかもしれませんが、実際どうコストを削減するかを考える際に、コストドライバーと成果物の対応は重要な情報となります。